布引滝の由来と龍宮伝説

 昔々、布引滝の麓に白髪の翁と娘が住んでいました。

翁の勧めで毎日滝に打たれつづけた娘は、いつの間にか不思議な力を身につけ、龍神の姿となり妖怪を退治し、弁財天の姿となって困っている人々を助けました。

いつしか人々は、この娘を大龍王とか弁財天と呼んで信仰するようになりました。

 

 滝修行を続ける娘を乙姫と名付け、滝壺を龍宮と呼ぶようになり、娘が滝に打たれるさまを白い布をまとう乙姫に見立て、この滝を布引の滝と呼ぶようになりました。

 

 在原業平は、この龍宮伝説を知っていたので、滝の飛沫を龍宮の乙姫が首飾りから抜き取って撒き散らす真珠に見立てて「ぬきみだる人こそあるらし白玉のまもなくちるかそでの狭きに」との和歌を詠んだとのことです。

おんたき茶屋

兵庫県神戸市中央区葺合町布引遊園地45

新神戸駅から400m

徒歩15分

078-241-3484